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平面図形のベクトル

静岡大学2022大問3

    (1)の考え方を確認してみよう!

    • 図形が描けそうなら描いてみる
    • 内分点のベクトル公式
    • 位置ベクトル
    • 一次独立

    まずは可能な範囲で図形を描いてみる。そのあと比や辺の長さを書いてみてください
      (例として書いてみると以下のようになります)

    次に\(\overrightarrow{OH}\)を求めていきたいところですが、単純な内分のベクトルの公式一発では求めることは出来ません。HはOPとAQの交点なので、まずは\(\overrightarrow{OP}\)と\(\overrightarrow{AQ}\)を求めていきたいと思います。

    ここで内分のベクトルの公式を一度確認しておきましょう。

    線分AB上でm:nに内分する点をPとすると
    \(\overrightarrow{OP}=\displaystyle\frac{n\overrightarrow{OA}+m\overrightarrow{OB}}{m+n}\)と書くことができます。

    では、まず\(\overrightarrow{OP}\)を求めてみましょう
    \(\overrightarrow{OP}=\displaystyle\frac{3\vec{a}+5\vec{b}}{8}\)
    \(\overrightarrow{OP}=\displaystyle\frac{3}{8}\vec{a}+\frac{5}{8}\vec{b}\)となります。

    次に\(\overrightarrow{AQ}\)を確認してみましょう
    \(\overrightarrow{AQ}=\overrightarrow{OQ}-\overrightarrow{OA}\)となり\(\overrightarrow{OQ}\)は条件から\(\overrightarrow{OQ}=\displaystyle\frac{5}{7}\vec{b}\)なので
    \(\overrightarrow{AQ}=\displaystyle\frac{5}{7}\vec{b}-\vec{a}\)となります。

    ここまでで(1)を解くための材料そろったので、\(\overrightarrow{OH}\)を求めていきましょう

    Hは線分OP、線分AQ上にあるので\(\overrightarrow{OH}\)は2通りで書くことができます。
    \(\overrightarrow{OH}=x\overrightarrow{OP}=x(\displaystyle\frac{3}{8}\vec{a}+\frac{5}{8}\vec{b})\tag{ア}\)
                    (0\(\leq\)\(x\)\(\leq\)1)

     \(\begin{align}\overrightarrow{AH}&=y\overrightarrow{AQ}\\\overrightarrow{OH}-\overrightarrow{OA}&=y(\displaystyle\frac{5}{7}\vec{b}-\vec{a})\\\overrightarrow{OH}&=\displaystyle\frac{5}{7}y\vec{b}+(1-y)\vec{a}\tag{イ}\end{align}\)
                      0\(\leq\)\(y\)\(\leq\)1

    どちらの\(\overrightarrow{OH}\)も同じベクトルを表しています。
    ここで\(\vec{a}\)と\(\vec{b}\)は三角形を作っているため、平行ではないので一次独立です。つまり係数比較ができます。
    なので(ア)(イ)より\(\vec{a}\)と\(\vec{b}\)の係数比較をしてみましょう!

    \(\left\{\array{\displaystyle\frac{3}{8}x&=(1-y)\\\displaystyle\frac{5}{8}x&=\displaystyle\frac{5}{7}y}\right.\)

    すなわち\(x=\displaystyle\frac{4}{5}\),\(y=\displaystyle\frac{7}{10}\)ということが分かります。

    (ア)の式に\(x\)を代入してみましょう!すると
    \(\begin{align}\overrightarrow{OH}&=\displaystyle\frac{4}{5}\overrightarrow{OP}\\\overrightarrow{OH}&=\displaystyle\frac{3}{10}\vec{a}+\frac{1}{2}\vec{b}\end{align}\)

    となり、\(\overrightarrow{OH}\)を求めることができました!

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